こんにちは。日本学生支援機構の貸与型奨学金の申込みの保証制度には
機関保証
人的保証
を選択しないといけません。
本日は、この機関保証について詳しくご説明したいと思います。
人的保証については
◆ことぶきんが人的保証について詳しく解説しています
目次
機関保証とは
機関保証を選択した場合は、「連帯保証人」「保証人」を立てないで申込みができます。
その代わり、保証料がかかります。
保証人は要りませんが、本人以外の連絡先は申込みに必要です。
機関保証を選択した場合は人的保証に変更することは出来ません。
進学してから人的保証から機関保証への変更は可能です。
保証人がみつかりそうな場合は、とりあえず人的保証で申請しておきましょう。
進学後、どうしても保証人が見つからなかった場合は、入学後の進学届を提出する際に保証制度の選択が出来ますのでそのタイミングで機関保証に変更しましょう。
万が一、返還が延滞した場合は、保証機関の公益財団法人日本国際教育支援協会JEESが残額を一括返済してくれます。
その後、しっかり請求されますけどね。
公益財団法人日本国際教育支援協会JEESの説明は後ほど詳しくします。
ちなみに、第一種奨学金の返還方式を所得連動返還方式にした方は、保証制度は機関保証制度を選択しないといけません。
保証料の支払い
保証料は、毎月受給を受ける奨学金から差し引く方法で支払います。
振込みにいくこともなく、手数料もとられることもなく、そして延滞することもなく支払いがいつの間にか済んでいるという感じです。
保証料の金額
借りる額や期間によってそれぞれ異なります。
大学の場合に絞って説明いたします。
第一種奨学金の場合
借りる条件が厳しい無利息の第一種奨学金。
機関保証の保証料についても第二種奨学金よりは安く設定されており、更に
国公立or私立
自宅通いor自宅外
など細分化されています。
こちらは保証料の目安として発表された金額です。
4年間の合計額、実際の手取り額も算出したのでご参考になさってくださいね。
第二種奨学金
第一種奨学金と比べると、第二種奨学金の区分はないので分かりやすいです。
こちらは保証料の目安として発表された金額です。
4年間の合計額、実際の手取り額も算出したのでご参考になさってくださいね。
入学時特別増額貸与奨学金
入学月の奨学金に次の中から選択した額を増額します。
100,000円、200,000円、300,000円、400,000円または500,000円
1回の貸与になりますので、保証料も1回。
同様に、受給を受ける時に保証料を差し引かれて振り込まれます。
第一種奨学金か第二種奨学金を申し込んでいる事が前提で、その貸与額と入学時特別増額の申込み額によって保証料が決定されるます。
第二種奨学金貸与額10万円/月、貸与期間4年間の場合
入学時特別増額10万円申込み
→保証料5,391円。つまり手取りは94,603円となります。
第二種奨学金貸与額12万円/月、貸与期間4年間の場合
入学時特別増額10万円申込み
→保証料6,469円。つまり手取りは113,531円となります。
条件が細かく分類された一覧が、公益財団法人日本国際教育支援協会JEESサイトに載っていますこちら
公益財団法人日本国際教育支援協会JEESとは?
JEESとは
Japan Educational Exchanges and Services.
の略です。日本学生支援機構の機関保証制度の他に、日本語能力検定、留学生奨学金給付、留学生の文化理解促進、留学生住宅総合補償などなどの事業を行っている組織です。
詳しく知りたい方は、公益財団法人日本国際教育支援協会JEESサイトへどうぞ
代位弁済とは
機関保証を選択した場合は、貸与期間が終了し返還が始まってから、日本学生支援機構への支払いが延滞したら、公益財団法人日本国際教育支援協会が一括返済してくれることを代位弁済といいます。
延滞情報、代位弁済情報は、個人信用情報機関へ登録されてしまいます。
そうなると、金融機関で参照出来るようになりますので、クレジットカードの利用、自動車や住宅ローンの利用に厳しい制約がでます。
卒業後の若者に、カードやローンはピンと来なくても、携帯電話の使用が出来なくなるというのは、それは困る!と現実的に思えるのではないでしょうか。
留年してしまったり、卒業できたものの就職が出来ずに返還が出来ないという時は、減額返還にしたり、返還機関の開始を遅らせる手続きをとる事が可能です。
いずれにしても、困ったときは在学中は自分の学校へ、卒業後は日本学生支援機構へ相談しましょう。
日本学生支援機構の減額返還・返還期限猶予リーフレットはこちら
まとめ
日本学生支援機構の機関保証について説明しました。
機関保証は、保証料が差し引かれるのでもったいない気がしますが、延滞した時には保証人の方の人生も狂わせてしまう大きな責任があることをよく理解して、人的保証にするか機関保証にするかの選択をしましょう。
我が家では、長男の時はあまり深く考えずに叔父にお願いしましたが、こうやって色々情報を得ていくと、年子の次男も同じ方に連続してお願いするのは、負担になるのかな、と考えてしまいます。
家族と叔父とよく相談して決めたいと思います。