こんにちは。
さて、日本学生支援機構の奨学金は進学前に振り込まれません。
じゃあ入学金は?
入学金くらい貯蓄があります、大丈夫です。
ってかっこよく言える家庭ばかりじゃないと思います。
入学金くらいって言いますけど、一太郎の場合・・・
¥1,031,500ですからね!1、10、100、1000、、、ってケタ多すぎ!
103万ですよ!!
ということで、
奨学金よりは金利が高いですが、銀行の教育ローンよりはお安く借りれる
日本政策金融公庫の教育一般貸付『国の教育ローン』について解説します。
収入制限
低所得すぎても高所得すぎても借りられません。
低所得の場合は、条件により優位に借りられる事もあるようですが。
子どもの人数によって所得制限が設けられています。
子どもの人数 | 給与所得の方 | 事業所得の方 | |
1人 | 790万円以内 | 590万円以内 | 要件を満たせば、3人と同じ制限になることも |
2人 | 890万円以内 | 680万円以内 | |
3人 | 990万円以内 | 770万円以内 | |
4人 | 1,090万以内 | 860万円以内 | |
5人 | 1,190万以内 | 960万円以内 | |
6人 | 問い合わせ |
所得は世帯年収となるので、父と母とを合算します。
お母さんのパート代も含みますよー。
けっこうシビアで、ちょっとでも過ぎたらダメなものはダメ―!なんですよ。
借りられる額
子ども1人につき350万円以内
(海外への留学の時は450万円以内)
子ども1人につきそれぞれ申込み可能です。
限度額の350万円までなら、回数を分けて借入れを申し込めます。
我が家は一太郎で100万円、二太郎で100万円をそれぞれ申し込む予定です。
返済について
返済は、利息も含めた額を毎月一定額返済します。
年に2回ボーナス月に増額返済することもできます。
返済期間は、15年以内で、3年払い、5年払い…など自由に設定できます。
ただし、母子家庭などの要件によっては18年以内までになる場合もあります。
返済は、翌月か翌々月からすぐ始まります。
それは困るという人は、在学期間中は利息だけ支払って、卒業後に元金の支払いを開始することもできます。
ただ、その期間も返済期間に含まれますので、卒業後の支払いは増えてしまいますので、注意が必要です。
まとまったお金が出来た時は、繰り上げ返済することも可能です。
振込み手数料はかかりますが、手数料は一切かかりません。
でも、50万円からしか受け付けていません。
宝くじでも当たったら繰り上げたいと思いますー。
教育ローンといえど借金は借金ですので、滞納すればブラックリストに載り、差し押さえのリスクもあります。連帯保証人をたてていれば、その方の人生も狂わせます。
返済が出来ない状況に陥った時は、リスケジュールをお願いするなど、早めの処置が必要です。
1日でも返済が遅れると、遅延金が年8.9%でのしかかり、更に返済が厳しくなります。
金利
金利は、固定金利になります。
借入時の金利が返済まで続きます。
平成29年の金利で、年1.76%です。
母子家庭や低所得などの要件の人は、1.36%になったりと優しいです。
保証について
日本学生支援機構の機関保証と人的保証のように、選べることになっています。
が、ほぼ保証基金になるのが現実です。
一応説明しますね。
機関保証タイプが(公財)教育資金融資保証基金
人的保証タイプは連帯保証人
です。
保証基金
保証基金の金額は、借りている額、返済期間、利息のみの返済をしているかどうかで変わってきます。
その額、同じ100万円を借りた保証額でも・・・
返済期間が短く、利息のみの返済をしないでちゃんとちゃんと返すと、18,182円
返済期間めいっぱい長く、利息のみの返済もたっぷり使って卒業後から返しますだと、75,587円円
とかなり幅があります。
利息だけ支払えば元金の支払いを卒業後まで待ってくれるのは、とてもありがたい制度ではありますが、その分しっかり保証金を取られていますのでご注意を。
そして、この保証金。
最初に契約で決まった額が、借りた額が振り込まれると同時に引き落とされます。
やっぱり、利息だけじゃくて元金返済もするよーと、いい人のつもりで契約変更しようとしても戻ってくるどころか、手数料だのなんだのもプラスされてまた取られるしくみ。
なので、返還が始まってから契約変更する人はほとんどいないし、そんな質問してくる人もいないと言われました。(笑)
連帯保証人
・申込み人と別居・別生計の方
・子どもから見て、4親等以内の親族
申込み時に、源泉徴収票または確定申告書(控)を提出する必要があります。
と一応、書いてありますが、、、
奨学金と違って、ローンは返せなくなった時の事をすごく考えていて、連帯保証人にしようとしても、ものすごーく審査が厳しかったり、時間がかかったり、、、で、保証基金をグイグイ勧めてくるので、連帯保証人にする人はまずいないのが現状です。
ちなみに、、、と、担当の方に気になって聞いてみましたら
「私は今までで1人しか見たことありません」
えーーーーーーー!
1人?!
なんか、保証というより、ガッチリそこで儲けてますって感じのカラクリを見た気がしてしまいました。
申込み手続き
申込みは一年中いつでもできます。
最寄りの日本政策金融公庫 国民生活事業の各支店窓口
ってどこにあるんでしょう?
我が家は近くの銀行窓口から申し込みをしました。
書類の不備があってもすぐ届けられてとっても便利でしたが、代理貸付で申込になり、その後の個人での直接の問い合わせが出来ません。
全て、銀行窓口を通してお願いします、と言われてしまいます。
でもね、ほとんど問い合わせなんてする人いないそうですが。
・日本政策金融金庫のホームページからでも、郵送でも申込みが可能です。
日本政策金融金庫インターネット申込みページはこちら
・郵送の人は、「借入申込書」を取り寄せます。
教育ローンコールセンター:0570-008656
どちらも、次に説明する必要書類を用意する必要があります。
必要書類
・運転免許証かパスポート
・預金通帳(最近6か月分以上)
住宅ローンか家賃と公共料金2種類以上の支払い状況に滞納していないか確認します。
・住民票の写し
世帯全員分の原本
・源泉徴収票
連帯保証人で申し込んだ人は、連帯保証人の分も必要
・合格通知書か入学許可証
「入学資金」として申し込んでいるので提出が必要です。
合格前だったら、契約するまでに用意できれば大丈夫です。
入学後の申込みの場合は、「在学資金」としての申込みになるので、学生証や授業料納付通知など、提出書類が変わってきます。
この書類提出、特に問題ないように思えますが・・・例えば
家賃や公共料金の支払い6か月分の支払い状況
これ、意外に穴です。
別に滞納していた訳じゃないんだけど、お給料と引き落とし口座が別で、たまたま入金が遅れちゃって…引き落としできなくて。
という状況が6か月以内にあると、これは支払い状況の証明としてはアウト!使えません。
コンビニ支払いの人は、2種類以上の公共料金の支払い明細を用意する必要があります。
ポイント貯まるしね、ってことでクレジットカードの支払いしてますって人は、カードの利用明細書と預金通帳の両方が必要です。
利用明細書がwebなら、印刷する必要があります。
ちゃんとちゃんと管理してる人からしたら、何が大変なの?
って事かもしれないけど、レシートとか管理をちゃんとしてないと、えー半年分?!と慌てますよ、慌てますってー。
あと、合格通知書。
契約時までに提出が必要ってことは、これを提出しないと振り込まれないのです。
一太郎は、合格通知書ってなにそれ?ってことで、銀行にwebの合格通知画面を見せてみましたが、それではダメで提出までに時間を要して、教育ローンの振込みが入学金支払いのギリギリになりました。
まとめ
いかがでしたか?
奨学金の受給は大学に進学してからです。
入学金の準備も必要ですね。
国の教育ローンは一年中受け付けていますので、時間にも気持ちにも余裕のある時に、何の書類が必要なのかだけでも知って準備しておくと安心です。
申込窓口も、郵送やインターネットなど様々な方法がありますが、初めてだと書類に不備があったり、その人によって条件も変わってきます。
窓口のお姉さんに直接優しく教えてもらうのが安心かな、と私は思いました。
教育ローン=借金なので、利率や保証金など、奨学金に比べてお金を借りるという現実は厳しさを感じます。
一度契約したら変更不可能と思って、しっかり返還シミュレーションをして必要額の借り入れをしましょう。